ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年10月31日

永楽ダム

カミさんが熱を出して寝込んでいるので、静かに養生していただく為に、チビ達を連れて3人で出かける。
お金をかけずにお手軽に遊べる場所はないかと、町内にある雨山の麓の永楽ダムというところへ思いつきで出かけることにした。
チビ達の自転車と適当に遊ぶものをクルマに積んで、途中、コンビニでおにぎりとおやつを買って、ちょっとだけ自然を味わいに出かける。
お天気的には、あまり行楽とはいえない曇り空なのがちょっと面白くない。
ダムに着いて、脇にある公園でご飯を食べるが、これがコンビニおにぎりなので、これまたなんとも日常臭さからは抜けきれない。
そもそもなにも考えずに来たものだから、さて何をするかと思っていると、風汰が周辺地図でアスレチックと書いてあるのを見つけ、そこにいきたいと言い出すが、どう見てもハイキングコースの中にあり、少し山を歩かないといけなさそうな雰囲気であった。
さすがに山を歩くつもりはなかったのだが、見てみると距離的にはさほどでもないし、立樹もいるので、無理なら無理で途中で引き返すつもりで、向かってみた。
最初に選んだコースは、結構急な勾配を上るコースだったので、これは無理かと思っていたが、二人とも結構頑張って歩いているので、案外いけると心強く思いながら歩いていると、途中であった人に聞くと、なんと道が違ったようで引き返すことになってしまった。
仕切り直して向かったコースは、山道もきちんと整備されて普通に歩けるコースだったので、半時も歩かずにアスレチック広場に着くことができた。
アスレチックといっても、なんだか傾いてるのやら、丸太が腐ってるのがあったりやら、そばで見ているのがヒヤヒヤするような遊具であったが、確認すると一応安全そうなので、そこで遊ぶことにした。
しかもこんな天気なので、人影がまったくなく、貸切り状態であった。
忍者ゴッコとかいいながら、ひとしきり遊んだ。
しかし、ちょっと歩いただけなのに、こんなに疲れてしまい、来週は芦生に山歩きにいくのだが、これまでの若干の不安が、大いに不安にレベルアップされてしまった…。
ちょっとは歩く練習しないとヤバいかも、ほんと。
今日はそんなとこ。

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2004年10月30日

番線

次の仕事にかかるのに、作業台の上を片付けているとき。
吹きガラスの試験管がひとつ残っていたので、酔狂でカコイのイコイ的一輪挿しをつくってみた。
いつもワイヤーワークに使っているのが、杭が括られてくる錆ついた番線、あれはあれであのままで味があっていいのだが、少し違った仕上げにできないかと思っていたので、ちょっと試してみた。
かといって、あまり手をかけてしまうのは本意ではないので、あくまでも味付けとしての試みではある。
番線の先端をバーナーで赤く焼き、少し叩いて表情をつけ、仕上げはいつも無塗装なので、全体を少し焼いてから蜜蝋を融かしながら塗り付けてみた。
ついでに木部にも、蜜蝋を使って仕上げてみると、
あら不思議、ちょっとだけ高級感が増したような気がするのは、単なるひいき目の自己満足か?
(そんなことはいいから、ちゃんと仕事してください!!)
すみません…。
今日はそんなとこ。

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2004年10月29日

OSの壁

お客さまに見ていただく為につくった動画が、開けないというお知らせをいただいたので、なんとかパソコンにそれ程詳しくない方でもなんとか見ていただけるファイルタイプはないか調べてみたが、結局、Windowsで標準のメディアプレイアーのファイルをMacで書き出すには、専用のアプリケーションが必要なようで、残念ながら現時点では解決できなかった。
OSの壁が低くなってきているとはいえ、まだまだそこには壁がある。
この壁にはちょくちょく泣かされる。
こういう仕事が専門なら両方所有する必要もあるかもしれないが、ほぼネット中心で営業をしているといっていいうちのスタイルだと、それも微妙なところだが、さすがにそこまでのものでもない。
そこが、なかなか難しい。
そのうち壁もなくなるさ…、なんて悠長なことを思いつつ、今日はそんなとこ。

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2004年10月28日

狭間

椅子のプランが固まったので、ラフにスケッチを描いてお客さまにメールで確認をいただく。
小抽き出しを発送する為、最終チェックをし、梱包する。
抽き出し箱やら、硯箱やら、外れる部品があるので、特に気を使い厳重に固定する。
今回は、既成の段ボール箱に誂えたようなサイズのものがあり、箱を組み直す手間が省けた。
これからは、既成の段ボール箱にあわせた設計という手もあるかと、悪魔の囁きが…。(なにをいってるんだ!?)
夜、HAUSENというデザイナー集団の大阪デザイナーズウィークのハウスパーティーがあり、それにでかける。
松下木材の松下氏が、HAUSENの代表の瓦野氏と付き合いがあったので、それに便乗してノコノコとついていったというのが、本当のところである。
そこで、松下氏につれられていた、京都では屈指の指物で照明器具をつくる会社に勤めている青年が、大学で漆の研究をしていたという経歴を持っていて、しばし漆談義で盛り上がった。
漆については、実際の仕事で使う機会に当たらないのだが、実はいろいろ思っていることがある。
機会があれば、そのことについて書くことがあるかもしれないし、ないかもしれない。
それはそのとき…、今日はそんなとこ。

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2004年10月27日

撮影

完成した小抽き出しをお客さまにお発送する前に、記録用に撮影をしておく。
サイズと雰囲気的にいつものように野っ原で撮影するのもなんなので、アトリエの作業台に白いシーツをかけたホワイトバックの簡易撮影台をセッティングする。
写真とは別に、機能をお客さまに動画で見ていただくための撮影もする。
昨今のデジカメはムービーが撮影できるので、こういうときに便利である。
ただまあ、独りで撮影しているので、動画はさすがに位置やタイミング等、直接見れないのでなかなかに難しかったが、別に公開する訳ではないので、まあ、そこはそこか…。
次の椅子のプランだが、自然なカタチを使うデザインになるので、イメージとマッチする板をストックの中から見つけ出さないといけない。
だいたいの目処はついているのだが、見つけたら見つけたで、どう木取りするかで、またしばらく板とにらみ合わないといけない。(その心配は、見つかってからでいいんじゃないの?)
なかなか、すんなりとはいかないものだ。
毎度のことだが…、今日はそんなとこ。

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2004年10月26日

クライマックス

小抽き出しもようやくクライマックスで塗装に入る。
今回も、本体にタモ、前板にブラックウォルナット、硯箱の蓋の框にケヤキ、蓋の鏡板にトチ面白い木目の板、本体の中天板、硯箱の底板にニレといろんな木を使ったので、オイルがしみ込んで濡れ色になると、よりコントラストがはっきりしてくる。
ナチュラルオイル系の塗料は、平たくいえば塗って拭き取るだけなのだが、実際そうであるといえばそうであるが、そうでもないといえば、そうでもない。(どっちなんだいったい!?)
結構素地にあわせたちょっとしたコツがあったりする訳だ。(まあ、本当はそれ程のことではないのだが…。)
養生して、次に制作する小椅子のプランを考える。
椅子は、最近考えることがあって、カタチにするとなるとなかなか難しい…。
しかし、とまってられませんぜ!!
今日はそんなとこ。

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2004年10月25日

把手2

把手にとっても苦労してるの…。
とかなんとかいいつつ、いろいろ悩んだ末、とってもシンプルなカタチに落ち着くのは毎度のこと。
木を切る刃物で革がきれいに切れるので、簡単な加工は十分こなせた。
なんと穴あけはボール盤でできてしまうのだ。
あとは細かいところの面取り等、仕上げ作業に入り、これでなんとか完成にこぎつけた。
塗装は明日。(今日のうちにやっておけば、後が楽なのに…。)
今日はそんなとこ。

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2004年10月24日

把手

把手がなかなか…。
これが決まれば、後は塗るだけというのに。
箱ものというのは、把手で表情ががらっと変わってしまうところがあるので、中途半端に妥協はしてしまうと今までにことが全部台無しになってしまう。
どういうのかな、きっちりとしたものでなく、ラフな感じを出したいので、それがまたこう、イメージの問題になって…
…。
テスト用に買ってきた革もいろいろやってみる。
でも今日はちょっと無理そう。
気分転換ということでもないが、カミさんの誕生日だったので、早く切り上げて家族で外食する。
特別な日なので、100円寿司じゃない、ちょっとネタが良いという話の回転寿しにいってみる。
なんだか貧乏が身に付いてしまって、皿の値段勘定しながらになっている自分にちょっと自己嫌悪。
おめでたいのに悲しい…、今日はそんなとこ。

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2004年10月23日

ほぼ完成

硯箱の続き。
箱を組み立てて、蓋を仕込む。
マグネットの丁番機構も組み込んでしまえば、実際使う段になると、こんな機能いるのか?と思ってしまう程度であるが、あったらあったできっと面白い筈。(それは思い込みじゃないの?)
あとは取っ手を革でつくるのだが、イメージができているのだが、なかなか実物と結びつかなくて、一難さってまた一難である。
ワンメイクというのは、いつも通りとか効率よくという言葉と仲良くないので、なかなか思い通りに事が進まない。
もう木部の加工はほとんど終わっているのに…。
今日はそんなとこ。

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2004年10月22日

普通

いい加減、今の仕事を納めないと今月も怪しくなってくるので、追い込みにかかる。
組み立てておいた抽き出しを仕込んで、硯箱の加工にかかる。
蓋についていろいろ考えたのだが、小さくて強力なマグネットをネットで見つけたので、マグネットを丁番の代わりに使うちょっと変わった機構を取り入れてみる。
まったく関係ないが、お昼のまかないにみそラーメンをつくったが、お店の人が遠くまで配達に出ているのを知らず、3人分の材料を準備してしまったので、晩飯もみそラーメンだった…。(そんなことぐらいしか書くことが無いのね。)
そういうこと…。
今日はそんなこと。

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2004年10月21日

サボりたい病

さて気持ちを切り替えてこれから仕事しようと思うと、決まったように邪魔が入るんだよなー!?
なんでだ?
実は、自分のサボりたい病が、そういうのをおびき寄せてるんじゃないか?って。
思い当たる節が、大いにあったりして…。
(最近仕事してる節が見えないんだけど、大丈夫なのか?)
…、
…今日はそんなとこ。

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2004年10月20日

足し算の仕方

台風接近にも関わらず、風汰の小学校で授業参観があったので、仕事をさぼって覗きに出かけた。
ちょうど算数の授業をやっていて、位の上がる足し算をやっていたのだが、最近というのか、自分の認識と違うだけなのか、例えば、8足す7の場合、7を2と5(8と10の差分と残り)に分けて、8足す2で10にしてから、残りの5を足すというやりかたで教えていた。
あれと思ったのだが、自分達の頃のやりかたなのか、単に自分がそうしているだけなのか、まず両方とも8なら3と5、7は2と5にして、5足す5で10をつくって、残りの端数を足すという、5を一区切りで考えるアプローチとは若干ちがっている。
カミさんに聞いても、やはり同じだったので、多分、どこかを区切りに教え方が変わったのであろう。
変わった理由はよくわからないが、お偉い方がよかれと考えて変わったわけだろうから、そこはまあいいのだが、教え方を変えられても、きちんと知らせてくれないと、例えば、家で算数を教えるときに当たり前に昔流で教えてしまうだろうから、まだ算数に関わり初めの子供は混乱してしまうと思うのだが…。
現に、自分は知らなかったので、今日ここにこなければ、そうなっていただろう。
知ってる人には、そんなこと常識と思われてしまうかもしれないが、ネットで検索しても、この情報には辿り着けなかった。
些細なことかもしれないが、学習の基礎の部分なので、案外そうでもない気がする。
どうなんでしょう…?
変わった理由がわからず、もやもや気分の今日はそんなとこ。

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2004年10月19日

更新

やっとこさっとこホームページを更新したが、十日もすれば来月ぢゃないか!?
このところずっとこんな調子で大丈夫なのか。
また台風が近づいてるし。(それとこれとは関係ないやろ!!)
まったくもってあー、…今日はそんなとこ。(端折りすぎ!!)

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2004年10月18日

トラブル

なんだかんだと、一日終わってしまった…。
お昼過ぎ、童具館のデータベースでトラブルが起きたというのであるが、電話の向こうで症状を聞いても、どうもラチがあかない。
ラチがあかないまま、ずいぶん時間を喰ってしまった。
なぜだかメンテナンスにいってる筈が、帰ってくると決まったようにトラブルが発生する。
データベースのレイアウトを触ったりしてるだけで、そんなに手の込んだことをする訳でもないのに、全く関係のないトラブルが起きるのはどういうことか?
多分、あそこのパソコンはWindowsで、Mac Loveな自分がWindowsなんて…という気持ちで接しているから、そういうのが伝わってトラブルが起こっているのかもしれない。
機械なんだからそんなことは…。と笑われてしまうかもしれないが、パソコンなど特に、結構使ったしそろそろ新しいのが…なんて思うと、とたんに調子が悪くなってしまうことがざらなんてものではない。
そんなことでMacには感情があると妄信しているので、パソコンに笑いかけたり、怒鳴ったりしている姿を見てもそっとしておいていただきたい。

大丈夫ですから…、今日はそんなとこ。

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2004年10月17日

休日ボケ

いろいろな意味で重たいカラダで事務所に来たものの、いっこうに仕事が捗らない。
お昼まで、うだうだと過ごしてしまい、(昨日の決意はどこに行ったんだ!?)ラチがあかないので、休むことにする。
久しぶりに、家族でクルマで少し走ったところにある公園へ出かけ、チビ達と鬼ごっこ等に興じてみる。
こうやって遊ぶのもひと月ぶりぐらいかもしれないが、子供の長いタイムスケールだと、もっとしばらくぶりに感じているのかもしれない。
いいのかなー、こんな調子で…。(良くないかもよー?)
家族と仕事の関係性は、今の小さな変化に気づかなければ、数年後の大きな結果でしかわからないような気がする。
せめてこの問題に、目を向けること、疑問に思うこと、考えることから、目を背けないでいよう。
今の自分には、そのぐらいしか思いつかない。
なんだか、反省してばかり。
…か、今日はそんなとこ。

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2004年10月16日

甘え

抽き出しの加工が一通り終わって、上に載せる硯箱の加工に掛かろうと図面を見直したのだが、少し時間を置いて見るとどうも構造というか、あえて言えば蓋の仕方で少し納得がいかなくなり、考え込んでしまった。
夕方から出かけないといけないので、時間的な焦りもあって結局結論がでなかった。
出かけの先は、一年前に寝椅子を制作させていただいたお客様のお宅で、納品の際、追加でファックス台をご依頼いただいていたのだが、丁度、新アトリエを建てる際のドタバタで延びにのびてしまい、一年越しでようやく改めてお打合せに伺わせていただくことになってしまった。
ずいぶんお待たせしてしまっているにも関わらず、温かく迎えてくださり、寝椅子のほうも、一年経って、日焼けもし、ずいぶん場に馴染んで、愛着を持ってお使いいただいている様子であった。
こんな自分勝手で悠長な仕事に対し、寛容にお許しくださって、まったくもって申し訳ないというか、ありがたい気持ちでいっぱいになる。
効率ばかりを追いかけられない仕事とはいえ、そういうお気持ちに甘えてしまってばかりではいけない、それを言い訳にしてはいけないと、思い知らされる。
「自分に甘い性格。」これとはきちんと向き合っていかないといけないだろう。

…今日はそんなとこ。

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2004年10月15日

包み蟻

10月も折り返し。
整理がつかないままではあるが、通常のサイクルに戻していく。
小抽き出し箱の続きにも取りかかり、その抽き出しの加工。
抽き出しの構造が、被せといって、前板が桟より全面にくるのタイプになり、今回は桟を隠す為に前板を上下に延ばしているので、前板と側板の仕口に包み蟻を用いる。
包み蟻も、機械加工の場合、従来だとダブテールマシンなる専用木工機械が必要であったところが、昨今は、輸入工具の普及でハンドルータとアメリカ製の治具を用いると、以外や簡単に加工できたりするようである。
そんなことで、包み蟻という仕口は、見た目的にはすごく技巧的なのであるが、裏を返せば、それほどの技術が必要でない仕口であったりする。
であるので、自分としては、あまり好んで用いないのであるが、適材適所で今回は他の最適解が見つからなかった故、あえてこの仕口を用いることにした。
もちろん、普段使わないので、専用機械はもとより、便利なアメリカンツールも持ち合わせていない。
となると、手持ちの機械と、手加工を組み合わせての加工となる。
雄の蟻形について言えば、昇降盤を傾斜させることで、ほぼ難なく加工できるのだが、雌の蟻形のほうは、粗取り以外ほとんど手加工になってしまう。
まったくの手加工ではないので、なりにきちんとは納まったが、たまのことなので予想外の手間にはなった。
手前味噌ではあるが、わかる人でないと機械加工と見分けがつかない…かもしれない。
この仕口について、誰に聞いたのかこんな話がある。
「機械だときれいにできすぎるので、手加工だとわかる程度に、少し下手なぐらいが丁度いい。」のだと。
納まってしまえば、そのプロセスがわからないのは、これに限ったことではないので、気持ちはわからないではない。
この仕口は、仕上がりが人目につくので、下手すぎてもみっともないし、特にそう思うかもしれない。
用の美であって、別に見せる為にこんなカタチをしている訳ではないのだが…、今日はそんなとこ。

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2004年10月14日

久しぶり

ホームページの更新もいい加減手をつけないと、今月も半分過ぎてしまう。
イベントの案内なんて、既に過去形になってしまい、情報発信の意味をなしていない。
リアルタイムで情報を発信してこそインターネットのメリットという基本的なところを全く無視しているのもどうなのか?(どうなのか?って、そりゃダメだろ!!)
さておき、夜、事務所にいると、突然、この春まで一緒に仕事をしていた高本君が半年ぶりぐらいに顔を出してくれた。
変わらず元気そうで、現在通っている技術校のことなどいろいろ話を聞かせてくれた。というより、結局いつもの自分語りを聞かされてしまうことになってしまい、ご愁傷様であった。
彼もこの半年、環境が変わりいろいろあったかもしれないが、こっちもこんな調子で結構いろいろあったのだから、仕方が無い。
そういえば、去年のこの時期、tdbが過ぎてから彼がうちに来ることになって、彼の作業場が必要だということで、あのアトリエをセルフビルドすることになったのだから、ほんとにこの一年ってあっという間であった。
こんな時期に一年振り返るのも中途半端な気もするが、久しぶりな顔を見たということで…。
今日はそんなとこ。(で、更新はできたのか?)

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2004年10月13日

切り替え

結局、半日は昨日の仕事が押してしまった。
やらなくてはいけないことは、どんどんあるのだが、もうひとつ気持ち切り替わらない。
疲れもでて、机に向かえば眠気に襲われ、アトリエにでも集中できない。
長い間、席を空けていただけに、仕事に対する焦りにも追われる。
バランスが崩れて、浮ついたような感覚に陥っている。
早く、脱出しないと先に進めない。
と、焦れば焦る程、先に進めない気もする。
まずは頭の整理からはじめないと…。
今日はそんなとこ。

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2004年10月12日

帰還

連休中に家族と横浜で合流していたので、帰りは風汰の学校の登校時間に間に合うよう、夜中にクルマを走らせて大阪へ戻ってきた。
戻ったら戻ったで、今日中に急ぎで片付けないといけない仕事が待っているので、休む閑はいうまでもなく、荷物の片付けもそっちのけで仕事にかかる。
この一週間程で、すっかり息が抜けてしまったので、空気を入れなおさないといけないのだが、そんな余裕も無く、またこうやって、いろんなことがうやむやに流れていってしまうのかと思うと、忙しいのも程々にコントロールする手段を身につけないと、持ち崩してしまうのではないかと不安にもなる。
ぼやぼやしていると、また半月過ぎてしまう。
気を付けねば…、今日はそんなとこ。

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2004年10月11日

tdb最終日

長いようで、短いようで5日間、すぎてしまえばあっという間。
大阪の片田舎と比べると非日常ともいえる東京の真ん中で、刺激を受けて少しは気分転換にはなった気がする。
「カコイのイコイ」というテーマは、端材をラフに活かした、普段の制作とは違うアプローチではあるが、木工を続けて行く限り、どうしても端材を生み出すことになり、その端材にどのような末路を与えるかという意味では、ひとつの方法としてこれからも続けていきたいテーマである。
どのようなモノであれ、好みがあるのは致し方が無い中で、今回の展示でも、決して悪くない評価の声をいただくこともできた。
ただ、この器それぞれの値段をつけて販売するとなると、知名度や金額といった当たり前のことを含めてどのように評価されるかという、別の側面も考えないといけなくなる。
その為には、ある程度定期的に発表の場を持つということも考える必要があるのかもしれない。
本来の仕事とは違うアプローチとはいえ、木という素材、人の暮らしという課題に対し、どのような精神性で向き合っているのかということを、お客様に伝える場にもなるでもあろうし。
イベント自体がどうこうと今更言ったところでしかたがないが、自分達の5日間が、全く無駄だったとは言い切れない筈である。
ともあれ、これをどう活かすかも自分たち次第である。
この場を借りて、簡単に総括をして、今日はそんなとこ。

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2004年10月10日

台風一過

台風一過といかず、中途半端にややこしい曇り空。
雨降りでないのがなによりと前向きに思うべきか…。
この街は相変わらず人が多く、お店のほうの来客も頻繁なのだが、いかんせんこのイベント自体の盛り上がりがいまいちなように思えるのは気のせいであってほしい。
お店の性格上、自分のようなむさ苦しい男性が常駐しにくい環境なので、外から店内の様子を伺うような感じになってしまうのだが、それはそれで、端から見ると、変質者的に見えているのかもしれない。
夕方、お店で芳名帳を拝読していると、昨年もお越しくださった「工房 木よう大工」の村山ご夫妻のお名前があり、以前メールをいただいていたので、再会させていただけるのを楽しみにしていたので、お残しいただいていた時刻を見ると、すれ違いに近かったので、より残念で申し訳ない気持ちが強くなった。
夜は、IDEEのショップでパーティーがあって、またも懲りずにノコノコと出かけていったのだが、連日のこういう無意味とも思える馬鹿騒ぎと日中のイベントの生温さのギャップを感じるにつれ、このイベント自体の本質的なところに、疑問を感じないのは、もはや普通の感性ではないのではないだろうか?
残すところ明日一日であるが、来年もこのイベントが存在しているか否かは、自分の知るところではない。
少し辛辣になってしまったが、今日はそんなとこ。

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2004年10月09日

こんなときに台風なんて

午前中、童具館のデータベースのメンテナンスにいく。
少し早く片付いたので、和久先生のアトリエに挨拶をしに伺い、久しぶりにいろいろお話をさせていただくことができた。
特に、自分の年齢の話になったとき、活動年表を拝見すると、自分の今の年齢前後で、代表的な作品を発表し、大きな展示会も数回開催され、ものすごく精力的に活動されていて、しかも本も数冊出版されていたのを見ると、自分も確かにここ最近いろいろな活動をさせていただいているが、まだまだ至らないと発奮させられた。

夕方、台風が上陸するというので、井本氏をピックアップしに渋谷へ向かう。
雨風が激しくなる中、クルマを走らせるが、途中、街路樹が倒れてたり、結構深い水たまりを走り抜け、マンホールのふたの穴からシャワーのように水が噴き出していたり、迎えにいったこっちがかなり危険な状況であった。
一日中雨で、あげくに台風ときたので、展示のほうは、全く…なことはいうまでもない。
今日はそんなとこ。

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2004年10月08日

盆栽村と植木鋏

tdb2日目
あいにくの雨模様、台風も接近中で期待の週末もちょっと怪しげ…。
今日は、朝から植物の手入れにちょっとだけお店に顔を出し、ちょっと別の場所へ。
いつも井本氏には何かとお付き合いいただいているので、今回はいつものお礼という訳ではないが、僕がお付き合いさせていただき、埼玉県の大宮にある盆栽村と川口にある植木鋏といえば昌国の昌国へ行く。
青山から、道も順調だったので、首都高で1時間程走って、埼玉へ。
盆栽村って、なんとか村という、よくある施設の名称かと思えば、ふつうに盆栽村という住所地名でびっくり。
盆栽村ですよ、ぼんさいむら。
盆栽村○ー○とかって、書類に書いたりするんですよ!!(そんな住民の方に失礼な!!)
まるでデ○ズニーランドに住んでるみたいじゃないですか?(そんなふうには思わんやろ!?)
そもそも、都内にあった造園業の方々が関東大震災で追われて、この地に住み始めたとか…という由来だそうで、今では盆栽のメッカなのだそう。
街角に親切に盆栽園巡りの案内板があって、それを見ながら数件巡る。
盆栽は、昨今インテリア系でも少し取り上げられることがあって、まったく興味が無い訳ではないが、さすがにメッカともなると計り知れない何かがあって、すこし引き目で見てしまう。
例えば、「これがこの値段!!」とか…。(それはお互いさまだろう!?)
それでも、やはりそういうものは、何となく緊張感というかそういう空気感が伝わってくるもんで、見ていて美しい。
これはこれで奥深い世界なので、あまり邪眼で見て余計なことを語るのは程々にしておくのが身の為か…。
井本氏も気が済んだようで、川口へ向かう。
ここは、話すと本当に際限なく長くなるのでかなり端折って話すが、かなり相当に面白かった。(かなり相当って、かなり相当なんだな!?)
宮内庁へ刃物を納めたりしているお店なのに、先代の奥様なのだが、下町のおばあちゃんといったほうが似合うおばあちゃんが、ほんと気取ってなくて、併設している先代がコレクションした刃物博物館をわざわざ親切に案内してくださった。
先代が集めた刃物ひとつひとつにエピソードがあり、2年前に亡くなられた先代のことを本当に懐かしそうにお話されるのがすごく心に感じるものがあった。
また、ベーゴマの回し方を教えてくれた作業着のおやっさんが、得たいの知れない若僧二人を相手にいろいろお話を聞かせてくれて、名刺をいただくと三代目の昌国さんだったり。
植木鋏が専門なので、僕の仕事では、ここの刃物を使う機会は無いかもしれないが、こういう人達がつくっている道具を使って人の使うモノをつくりたいって、本当に思う。
道具っていっても、やっぱり人がつくっているものである。
人間性どうこうってのは完成したモノには直接表立っては出てこないように思えるが、そういうものは何かしらのカタチで表れ伝わるもんだと思う。
魂が宿るというと、なんとも烏滸がましいが、うわべだけではない、なにかを感じてもらえる仕事がしたい。
やっぱりそれは思う。
夜、大雨の中、オフィシャルパーティーに出かけたが、なんともいえないギャップを感じたことだけは、否めない。(単に社交性がないだけじゃないの?)
まだまだ学ぶことは、たくさんある。
台風が心配…、今日は、そんなとこ。

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2004年10月07日

tdb初日

ショップのオープンにあわせて行動するので、久しぶりに朝はゆっくり。
昨日は、夜の搬入だったので、あらためて日中の自然光が入る店内で見ると、お店の雰囲気と結構ハマっている。
再度、チェックをして初日を迎える。
平日のお昼前ということで、出足はそれなりか?
お店の雰囲気的に、ずっと在中しずらいので、はじめのうちに他のところを巡ってみる。
まだ初日ということでか、準備中のところがあったりして、なにげに空気が緩い空気感が否めない。(って、よそのことを言えた義理か!!)
それでも、お祭りが始まるワクワク感のようなものを感じる。
どういう5日間になるのでしょう?
しかし、オープニングパーティーに来ているどうも出展者と思えない風体の外人の多さが、なんとなつくり物っぽく感じるのは、気のせいか?(デザインイベントだけに、どうせなにもかもみんなつくりもんさ!!)
そのせいか、飲み過ぎた…。
今日はそんなとこ。

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2004年10月06日

搬入

朝から立樹の保育所の運動会だったので、ぎりぎりまで準備をして、慌てて家に帰る。
保育所の運動場で、こじんまりとした運動会ではあるが、それがまたほのぼのとしてよかった。
あれだけお兄ちゃんが運動会の徒競走で遅かったことをからかっていた割に、本人も躓いて芳しい成績ではなかった。
もうお兄ちゃんにそのことではなんとも言えない。
二人とも、勝負に弱いのは親父に似たのだとあきらめてください…。
出発のこともあるので、最後まで運動会に付き合えなかったのは申し訳なかったが、見に行かないよりマシと思ってこれも許してください。
アトリエに戻り、荷物の積み込むが、ちょっと手間取ってスタートが遅れてしまったが、道中順調で予定の搬入時間からそう遅れず、会場を提供していただいた南青山のAVEDAに着くことができた。
早速、荷物を下ろし、ディスプレイをはじめる。
お店の一角のレイアウトのこともあるので、制約はあるが、それでもいろいろ融通をしていただいたので、なかなかいい雰囲気でディスプレイすることができた。
期間中、どのくらいの方に見ていただけるか?
それが、大いなる問題である。
さあ、明日から開幕。
今日はそんなとこ。

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2004年10月05日

ツケ

東京へ出かける前に、サンプルを制作するとまた状況も考えずお受けした件案をぎりぎりになって手をつける。(またそんなのか?!)
手間的にはちょっとした加工なので、お受けしたものだが現物合わせでの彫り込みの加工で神経質な手作業が必要で思ったより手間がかかってしまった。
器の続きもやって、チラシも印刷しなくちゃいけないし…。
明日は、こないだ雨で順延した立樹の運動会にも顔を出したいし。
そんなこともしながら、ぎりぎりまでのんびり気分だったツケが回って、今夜も眠れない。
ああ、今日はそんなとこ。

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2004年10月04日

お祭り準備

体調は、もうひとつすっきりしないが休んでられないので、ガンバルドリンクでドーピングし、厚着をして体温を上げて動きながら風邪をなおす。
いよいよデザイナーズブロックの週にはいって、気持ち的に何となく地に足がついていない感じ。
お待ちいただいているお客様には申し訳ございませんが、こういう精神状態だときちんとした仕事ができないので、準備のほうに気持ちを向けさせていただく。
土曜日の夜中にノリでつくった花器を一歩引いた目で見直して、手直しや追加分を制作をする。
あとの細々したこともできてないし、よくよくふたを開けてみるとかなりヤバめなことに気づいてしまう。
なんだかんだいっても明日一日しかないんだが…。
やば…、今日はそんなとこ。

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2004年10月03日

調子わるー

な、いちにち。
やろうやろうと思いつつ、何にも手につかなかった…。
カラダが資本とはよく言ったもんだ。
ちょっとしっかり寝て、調子を戻さな話にならない。
おやすみなさい…、今日はそんなとこ。

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2004年10月02日

ちょっち風邪気味

抽き出し箱は本体の組み立てと抽き出しの木づくり。
月が変わって、お約束のように朝晩冷え込みはじめ、昨晩は油断してクルマの中でうっかり眠ってしまい、ちょっと風邪気味である。
この期に及んで、寝込む訳にはいかないのに、ちょっとやってしまったと凹み気味。
お昼過ぎ、じぶんちショールームでお客様の対応。
夕方から、井本氏と今回の「カコイのイコイ」で使う器を制作する。
今日の為にわざわざストックしておいた端材(ほんとかよ!?単に整理してなかっただけだろ!!)を、出してきてそれぞれ好き勝手に手を動かす。
日付が変わるころに、ひととおりの数が揃った。
思いついたら、もうちょっとつくるとして、今日はそんなとこ。

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2004年10月01日

神無月

こりゃまた、10月になってしまいました。
こんな調子だと、あっという間に今年も…、
悲しくなるので、やめときましょう。

抽き出し箱、本体の加工の続き。
ほぞを取って、仮組み調整。
中底というか、中天板というか、構造上、そういうところにあたる板を加工して、全体に仮組みをして、フォルムの確認。
で、組み立てる前に仕上げカンナをかけるので、水引きして養生する。
と、今日はそんなとこ。

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