ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2008年09月07日

椅子張り講習会

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『木の仕事の会』の勉強会『Dr.チェアーの椅子張り講習会』
ということで、

講師は、椅子張り職人のDr.チェアーこと平田三千男さん
平田さんとは、以前、浜田先生の新年会で何度かご一緒させていただいたこともあり、もうちょっと前から面識はあったのですが、お仕事のご縁自体はなかったので、今回初めて工房へお邪魔させていただきました。

椅子の座板張りは、職業技術校でダイニングチェアの製作課題の授業時に一度だけ外部講師の職人さんに習って張ったきり。
その時は落とし込み用の平板の角型だったが、今回は、置き座面にも使えたり実務でも応用の利く、前後に大小のアールがある坊主張りを習う。

先生の見本ではわかりやすく説明をしながらゆっくり目に張ってくださるので、案外できそうに思うが、さて実際作業にかかってみると、見るのとするのは大違いで、なかなか……。

そもそもタッカーの扱いから不慣れで、張り地を引っぱって押さえながらタッカーを打つという動作からぎこちなかったりするが、その点、フラッシュ家具の製作を経験している人は、タッカーの扱いも慣れたもので、こういうこともケースバイケースだったりする。

それでも適切にアドバイスをしてくださり、各自それなりのカタチに張り上げることができた。
まあ、実際、オリジナルのお仕事の場合、完成度の面からいえば、餅は餅屋で、お願いすることになると思うが、試作品や、ちょっとした修理など、これもケースバイケースで対応する手段が増えたと考えられる。

次に、子供椅子ぐらいのサイズのソファーの木地に、その場で張り込む作業をはじめから仕上がりまで見せていただき、ブラックボックスだったソファーの構造を目の当たりにすることができた。
なかなか我々の仕事の中でソファーというのは縁遠い感じがしていたこともあり、これは本当に知らなければ知らないままだった。

企画してくださった『木の仕事の会』事務局長『家具の音楽』名嘉眞さんと、企画にのってくださった講師の『Dr.チェアー』平田さんには、本当にお礼申し上げます。

モノづくりの世界が少し広がった気がする今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2008年09月07日 23:59

 

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