2008年05月06日
ラミネート講習会へ
北欧の名作椅子に見られる背中にフィットするタイプの背板の曲線がR370前後で、例えば、この曲線を無垢の材から削り出すとすると、どうしても木目が切れてしまい(目切れ)、破断の原因となり、物理的に無理が生じてしまう。(ちなみに目切れの限界点はR800だそう。)
それを補う方法として曲げ木(ベンディング)や継ぎを用いるのであるが、曲げ木のバリエーションのひとつで、我々の様な小規模な工房での設備や制作ロット等の制約のある中でも比較的導入しやすいベンディングの手法のひとつとしてあるのが、
単板(ベニア)を積層(ラミネート)接着して接着材の保持力で曲げる(ベンディング)
ラミネートベンディング(積層曲げ)で、
今回は、その型のつくりかたをスクーリングする。
また、アメリカの木工誌で見るバキュームプレスを雄型とふとん圧縮袋の代用での実演もあり、その実用性も体感することができた。
あとは、滋賀県米原という中部からも関西からも程々遠い(笑)という距離のこともあり、
両方の会員が交流できるという副次的なメリットも。
(現に、宮本さんや、齋田さんなんてこの業界の有名人に一度に会える機会はそうそうないでしょ。)
しっかり勉強した今日はそんなとこ。
投稿者 KAKU : 2008年05月06日 23:59