ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2010年07月11日

時計展終わりました。

7月4日〜11日まで、愛知県東海市のギャラリー『トータク』で開催されました『16人の木工作家による時計創作展』は、無事に会期を終了いたしました。

KAKUは、スケジュールと距離の都合で、申し訳ないことに在廊できなかったのですが、じっくりご覧いただける良い展示会だったというご報告をいただいております。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

会期も終わりましたので、今回の出展にあたり制作させていただいた時計について少し紹介させていただきます。

まず、『立方体』という、見たまんまのネーミングの時計ですが……。

diary2010071101.jpg

トチの110mmの角材
KAKUだけに、角材……。

ということで、常日頃、正角柱を基本形としたテーマで構造やデザインしておりますので、特にそれを象徴的に、また、もうひとつのテーマでもある単純化ということも加味するという意味で、ただ単に木の立方体に時計針をつけてみました。

このぐらいのボリュームの木の塊が壁からボコっと飛び出しているというビジュアルの面白さと不自然さも狙いとしています。

技術的なお話も少し……。
110mmの立方体の塊ですと、比較的軽量なトチでも、ちょっとした重さになるので、壁に吊れるよう、軽量化の為、中身はほとんどくり抜いています。

おまけですが、この軽さが手に持ったときの違和感というのも少し狙っています。

フォスナービットというドリルビットの大きめのもので削り取っていますが、ふちをあえてドリルでくり抜いたカタチの丸いまま残しています。
これで内側を入れ物に使う刳り物箱の場合、綺麗に仕上げるのですが、今回は裏ということに加え、変形防止の補強の意味もあって残しています。


続いて、『トレー』です。
diary2010071102.jpg

これは、先日、名古屋で開催された『森の恵み展2010』併催の『木のお盆、トレー展』に出展したトレーをそのまま時計に変身させたものです。

ブラックチェリーのキャラクターマークのある材をブックマッチにしたのですが、普通に壁から吊るしても面白いと思い、ちょうどこのタイミングもあったので時計にしてしまいました。(というだけです。)

という、時計の紹介はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2010年07月11日 23:59

 

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