ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2007年07月21日

漆工場見学と“form room OSAKA”

朝いちから『家具の音楽』名嘉眞さん企画の『木の仕事の会』のイベント『漆工場見学、勉強会』に参加する為、京都市北区にある、今回の企画にご協力くださった『株式会社佐藤喜代松商店』へ

前半、拭き漆勉強会ということで、数種類の漆を手板に塗り分けて、色見本を制作する。
自分を含め、漆初心者が大半だったので、佐藤豊社長から基本的な作業手順を教わりながら。
また如何に地肌に漆をつけないように気を使った段取りをするかで、不用意なかぶれを防ぐことができるということ。

自分の手板は、普段よく使う北米材を中心に数種類、生漆、透き漆、黒漆、素地を鉋仕上げと、240番の空研ぎでの違いを見る為、塗り分けてみた。

あとは、漆について質問をそれこそ思いつくままに、佐藤社長に伺ってみるが、その都度的確にサンプルがあるものについては、サンプルを提示してくださりながら、お答えくださる。

その後、自分の我が侭で、お昼ご飯の前に工場見学の段取りにしていただく。

ということで、自社ビルの4Fへ、
エレベータが開くと、まさかこんなところに工場!!という、よもや想像していない光景に面を喰らう。

漆の入ったたくさんの桶が並ぶ中、どこに漆がついているかわからないので、直接触らないように注意ながら、それぞれの設備を前に、工程の説明を受ける。

漆は現金で取引されるということで、一滴も無駄にしないよう、用途々々で使い分けられているというお話を聞くと、漆を掻く手間を考えると、確かに頷ける。
佐藤社長の漆に対する情熱溢れるお話をお伺いすると、増々、漆という素材への興味が深くなる。

タイムリミットギリギリまで粘って、後ろ髪引かれつつも、ここまでのひと区切りで先に失礼させていただき、大阪へ向かう。

久しぶりにプロダクトデザイナー秋田道夫氏を迎えての『form room OSAKA サマーセミナー』ということで、会場をお借りした大阪市阿倍野区にある『大阪市立デザイン研究所』へ。

今回は、かなり急な日程だったこともあり、いつものメンバーの参加が少なく、
参加者10名程とかなり動員が悪かったが、新しい参加者のかたの比率が多かったこともあり、

秋田先生が持参してくださった『MA』の実物に触れたり、
『MA』ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを入れてお茶にしたり、

『AIDEC』の大阪ショールームへ場所を移して、『INCLINE』の実物を体験する会になったりと、懇親会まで含めると、当初の予定よりかなり盛りだくさんで、秋田先生との距離もより近い『formroom』になった。

懇親会のあと、秋田先生と事務局の皆さんとでお茶を飲んで、
吹田経由で、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2007年07月21日 23:59

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