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2006年08月03日
お宅訪問
午後から、仮想試作を持って奈良県生駒市のお客様のお宅へお伺いする。
ひとつの椅子は、事故に遭われて膝が曲がらなくなってしまい普通の高さの椅子では立ち座りで大変になったお義母さまに、玄関で好きなお外を見てもらいたいということで制作のご依頼をいただいた椅子なので、どうしても寸法とお写真だけでは詰めきることができず、お義母様の動作を実際に試作で確認して、プランを検証し、補整が必要なところはその精度を上げる必要性がある。
家庭のダイニングチェアの様に、少なくとも家族という性別年齢の違う多数への汎用性の高い椅子の場合、基本的な寸法と自分自身や身内をヒューマンスケールとしてほとんどの場合、検証できるのであるが、今回のような特別な椅子の場合は、そうもいかない。
また、実際にお会いすることで、新たに気付くこともあり、フィードバックにも繋がる。
折角、自分に託していただいたのだから、制約の中でも、できる限りのことはさせていただきたい。
実直に用途、機能から醸し出される美しさを求めながら、そこになにかしら、らしい要素をスパイスとしていい塩梅で垣間見られる。そんな椅子にしたい。
しかし言うのは簡単……。今日はそんなとこ。
投稿者 KAKU : 2006年08月03日 23:59
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