ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年06月10日

納品紀行

なんだかんだで出られる段取りになったのが、朝方4時。
そこから一旦、着替えに家へ帰り、一晩中出発をお待ちいただいた今回の搬入と運転(実際には運転がメイン)をお手伝いいただく工房御木楽の柿花さんをお迎えに上がり、積み込んで出発できたのが、5時半ごろ。
そこから一路、神奈川県藤沢市の一軒目のお客さまのお宅へクルマを走らせる。(実際には横に乗って寝ているだけなので、正しくは、走らせていただく。)
途中、特に目立った混雑もなく、若干危険な目には遭いながらも、富士山も綺麗に見え(ここ数年、この道を結構往復しているが、富士山が見えたのは初めてでちょっと感激)、東名横浜町田までは順調に走ったのだが、下道におりるとルート的なこともあったのだろうが、一変してクルマが込みだし、地の理もないので、そこからまったく到着までの予測がつかなくなってしまった。
それでもようやくお宅へ到着し、入梅時期にコタツを納品させていただくというお互いに稀有な申し訳のない状況でありながらも、完成品を見てお気に入りいただくことができ、無事に納品を済ませる。

そこから、埼玉県草加市の二軒目の納品先、玩具メーカーで同期入社した友人夫妻宅へ向かう。
混雑を避ける為、横浜から首都高を港側にそって北上し、都心部を迂回するルートを取ったので、縦断といっていいぐらいの距離を思いの他、時間を食わず移動することができた。
お宅のあるマンションに着くと、子ども達が待ちわびていたように、エントランスの前まで迎えに出てくれていた。
早速、姉弟のお部屋に学習机を運び込むと、そこには、4年前にお姉ちゃんの為に制作させていただいた学習机も置いてあり、女の子らしく(昨今、こういう表現を避けるきらいがありますが、自分的には性差はあって然りだと思いますので、あえて使わせていただきます。)綺麗に使ってくれていて、木色の日焼けしたいい色加減が、より味わい深く変化していた。
最部まで気になって見てみるが、特に透いたりガタがでたりするような問題もなく(4年程度であっても困るのであるが……。)、またこれからも大事に使い続けていただけると思うと、制作者冥利に尽きる。
あいにくご主人のほうは、お仕事で留守にしていたので久しぶりの再会はできなかったが、これまた同じく同期だった奥様と子ども達の元気で大らかな笑顔を拝見する限り、仕事が忙しい中でもきっと幸せであろうことは、想像に難しくなかった。

そもそも出発が遅かったのが悪いせいなのだが、ここまでの予定ですでに夕方になってしまったが、折角なので、丁度、暮らしの中の木の椅子展をやっているので新宿のOZONEへ見に行ってみようと都心へ向かうが、途中、ルート的に先に青山界隈の無垢の木系インテリアショップで市場調査をしようと、また余計なことを言い出してしまい、そこで歩き回って予想外に時間を食って、結局オゾンへ着いた時には会場時間を過ぎてしまっていた。
時間を曖昧に覚えていたことが甘かった、まさか都内のこんなところが19時で閉まるとは読みが甘過ぎた……。
で、胸にある若干の心残りを吹っ切ろうと、目黒方面へ向かおう!!とは、誰かさんのお陰で寝不足でお疲れの柿花さんのお顔を拝見すると流石の自分でも言い出すことができず、そのまま大阪に向い帰路につく。

いや、いいんですよ、本来の目的は納品ですし……。と負け惜しみながら今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年06月10日 23:59

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