2006年06月03日
スクレイパ−、スクレーパー、スクレッパー、scraper……?
ルーターで欠き取った凹部の加工表面の逆目を仕上げるのに、手持ちのカンナだとちょっと入らないので、ハワイ在住の熊取町立北中学校の同級生から、木工のテレビ番組を録画したDVDと一緒に送ってもらったスクレイパーを使ってみることにする。
ちなみにここで買ったそうで、Clifton Sheffield Made in England と刻印されている一見すると(もなにも)英国製のただの鉄板なのである。
舶来の木工本を読むと、仕上によく使われているのを目にして、この鉄板がどれだけの仕事をするのかと、テキスト通りに研いで刃返りをつけて削ってみると、思いのほか、きちんと削り屑をだして削れるのには、目から鱗……。
まあ、鑿を立てて使うのと切削原理的には似ているのかもしれないが、あれをするとすぐ刃が切れ止んでしまって否なこともあるし、下手にサンディングペーパーを使うより、切削は早い感じなので、使い勝手をきちんとマスターすると、これは結構使い出のある道具かもしれない。
しかしこれ、日本の木工道具史にまったく引っかかってこないというのが面白い。
鉋身などの鋼の製法、性質の違い、加工する材種、仕上方法の違いにも関係するのかもしれないが……。
かなり今更感もあるが、これはなかなかの不意の収穫であった。
今日はそんなとこ。
投稿者 KAKU : 2006年06月03日 09:55
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