ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

« 通常業務 | メイン | 早じまい »

2006年03月17日

ヒトの仕事

調子戻ってきた気がするので、ピッチあげていく。
矧いだ板に気持ち目違いが出てる箇所があるので、さらっとカンナで払って、甲板は長さを決め、脚板は、幅と長さを決める。
今回は、足元すっきりさせる為に、甲板に脚を蟻溝で板組みという構造。
蟻溝切って、脚板に雄蟻をつける。
加工自体は全部ルーターと蟻ビットでできるので、治具の精度ときちんとした墨付けさえやればできてしまうのはありがたいが、今回は構造上、ちょっと堅めの嵌め合具合にしたいという、微妙な具合加減は、削りながら追い込んで、ここというところを見極めないといけない。
なんでもかんでもいつも同じといかないところを、状況を見てフォローできるのがヒトの仕事。
特に、木のような同じ樹種、まして同じ板でも箇所によって状態が違うという素材においては、ここが大変重要。
経験とか感なんて、非合理なことが重要なんて、そりゃ、一口に合理的にはならんな…。
まあ、それを貧乏の言い訳にしてしまうのは、あまりいただけませんが。
できるところと、できないところのバランスを取ってそれをカタチにしていくことも大切なことかもしれません。
(調子がいいなら、口動かしてないで、手を動かしてください!!)
すみません…、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年03月17日 23:59

Trackback Pings

このエントリーのトラックバックURL:

 

■木の工房KAKU■
e-mail : kaku@kinokoubou.com
All Rights Reseved,Copyright Woodwork studio KAKU

[home >>]