ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2005年06月18日

中部紀行

岐阜の上杉木材さんにケヤキの板の人工乾燥をお願いするのに、せっかくそこまでいくのだから名古屋の宮本さんの工房をご訪問させていただこうということで、宮本さんをリスペクトされている、つどい工房の米田さんと、前々から上杉木材さんへは一回行っとこうよとお話ししていたJクオリアの松下さんもお誘いして、一見するとどういう組合わせなのかわからない不思議なメンバーでの今回の紀行となった。

朝一からの出発で午前中に岐阜へ入り、まずは上杉木材さんへ向かう。
お店に入るなりトチの大きな板が並ぶのを目にして、ただならぬ感を察した同行者二名。
これはほんの序の口と心の中でほくそ笑む自分。
早速、上杉社長とご挨拶を交わして、ストック場を案内していただくと、さすがの松下氏でも、これだけの量の板をすぐに見られる状態でストックされているを見るのははじめてのよう。

松下さんには、テーブル用の板の仕入れ先としてだけでなく、特に同年代の材木屋さんとして頑張られている上杉木材の社長とお引き合わせしたかったこともあり、これからいろいろ展開ができるお相手になれるのではないかということもあったが、丁度彼自身も、なにか近い展開を考えていたようで、これからまた何か広がってくれば、また嬉しいものである。
かなり長居をさせていただき、その上、お昼までご馳走になってしまった訳であるが、連れていっていただいたお店の隣がたまたまシャルドネの新しい本店で、これも偶然ながらいい機会なので、食後に4人で見学にいったが、どう見てもこの集団がどういう連中なのか、誰にも想像つかないはずで、お店の空気が変わってしまったのはいうまでもない。
その後も、名古屋へ向かう道すがら、チェックしておいた家具のお店に寄り道しながらいくのだが、どこへよってもやっぱり同じように空気が変わってしまったのは、想像に難くない。

岐阜での長居と寄り道が過ぎて、予定より少し遅くなって宮本工房へ到着する。
今回のサプライズゲストでお誘いさせていただいた、ご近所の豊田市のWood worker keiのkeiさんのほうが、お先に到着されていて、まったく失礼いたしました。
木工教室の授業のほうも片付いて、教室中の見学ができなかったのが残念。(それは自分が悪いんだろ!!)
授業を終えられた生徒の皆さんも交えて茶話会になり、お話の中でつどい工房の米田さんの謎の過去が明らかになっていき、そういえば、普段お会いすると木工のお話しがほとんどなので、自分の中では、ちょっと(ちょっとどころか、かなり)懐に余裕のある、世間の中年層の憧れのセミリタイアを果たした気のいいおじさんという印象であるが、その人生のプロセスについて詳しくお話を伺ったことがない。話の端っこだけ伺っても、もしかすると相当にヤバ目な人かもしれない…。
自分といえば、帰りの運転を松下さんにオマカセしたもので、ビールを呑んでまた滑舌よくなり、周りの空気を読まずにいつもの調子。(いい加減にしなさい!!)
米田さんは、憧れの宮本工房を見れて嬉しそう。
ここの工房は、はじめから木工教室の為に建てられているので、個人経営でこれだけの設備は日本では類を見ないのではないだろうか。ほんとに流石としかいいようがない。

帰りは帰りで、養老サービスエリアで念願のカレーソフトを食することができ、ひっそりと満足。(おいおい、もうそこまで話が飛ぶんか!?)
いつもここに立ち寄る時は、真夜中とか早朝ばかりなので、機会を逃すこともはや数回、ようやくのリベンジであった。

後は、助手席で心地良く大阪まで。
いろいろな方にいろいろなところでご迷惑をかけまくっております…。
ありがとうございます。
今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2005年06月18日 23:59

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